みんせい駒場班が2005年に取り組んだこと

みんせい駒場班が2005年に取り組んだこと

12月の取り組み

★12月15日(木)★ 学習会「“『もう一つへの世界』への道はここにある”Part3 憲法が活かされる政治のつくり方」を行いました!

 仁比聡平参議院議員(日本共産党・弁護士、憲法調査会委員)の講演&トークを行いました。

 憲法を政治の中でどう活かすか、首相の靖国参拝をどう考えるか、諫早湾干拓問題(仁比さんは諫早湾干拓反対の住民訴訟の弁護団をしている)など、いくつかのトピックについて仁比さんと一緒にみんなで語り合うことができました。

 企画後も、仁比さんを囲んで交流会を行いました。議員としての活動や学生時代の様子など、話が盛り上がりました。

感想》

  •  環境問題についての話で、高校生のころや中学生のころは知らなかったが、こういう問題で共産党の人ががんばっているということが分かり、頼もしく思えた。また、初めは保守的だった漁民たちが反対運動の中で変わっていくのを聞き、展望を持てると思った。この間の総選挙の結果は残念だったが、正しいことを言えば通じるものだということが具体的な事実を通して分かった。国会議員ということでかたくなってもいたが、ざっくばらんに話せてよかった。(1年理2)
            
  • まず、憲法についての話では、実際に憲法がどれだけの力を持っており、改憲をうたっている人がどれだけ説得力のないことを言っているのか、ということがわかりました。また、靖国参拝問題でも、皆それぞれに自分の信念を持っており、その信念を貫けばいいのだと感じました。本当に勉強になりました。(1年文3)
                             
  • 有明の漁民達との闘いの話を聞いて胸が熱くなった。今日本には本当に生きていけなくなる程生活が困窮している人がいる。それは当人達の所為ではなく、政府が行っている政策が、国民の要求を無視しているからに他ならない。真に国民の要求を実現する社会を作るために我々も奮闘していかないといけないと思う。(2年理1)                 

★12月11日(日)★ 学習会「新自由主義と格差社会」に参加しました!

 民青同盟東京都委員会などが主催した「科学の目」講座第21弾「新自由主義と格差社会」に参加しました。唐鎌直義さん(専修大学教授)の話を聞きました。

 唐鎌さんは様々なデータを用いて新自由主義が何をもたらしてきたか解説しました。長期不況の影響は格差を拡大させながら進行していることや、たとえば就業者と失業者の間などで、官庁統計では把握されないような格差が作り出されていることが具体的なデータからよくわかりました。必要なことは日本のGDPをこれ以上大きくすることではなく、国民に適切に配分することなのだということが結論として述べられました。  

★12月9日(金)★ 「情勢をどうとらえ、展望をどうつかむか」を学習しました(第2回)

 木・金合同班会で民青同盟第32回全国大会での志位さんの講演ビデオ(「情勢をどうとらえ、展望をどうつかむか」)の続きを(アメリカいいなり、大企業中心主義をただす改革と、若い人たちへの期待が述べられた部分)を見て感想交流しました。

★12月4日(日)★ 「民青同盟第32回全国大会決定」の学習会に参加ました!

 11月25日から27日にかけて行われた民青同盟第32回全国大会決定の学習会に参加しました。学習会では民青都委員会の人が、大会決定の内容に触れつつ、全国大会での全体討論の特徴を解説しました。

 大会決定は今後、班でも深めていきたいと思います。

★12月1日(木)・2日(金)★ 「情勢をどうとらえ、展望をどうつかむか」を学習しました(第1回)!

 11月25日から27日にかけて行われた民青同盟第32回全国大会の2日目に日本共産党の志位和夫委員長が講演「情勢をどうとらえ、展望をどうつかむか」を行い、その講演のビデオを見ました。講演では自民党政治の3つの異常(侵略戦争美化、アメリカいいなり、大企業中心主義)と新しい政治を切り開く展望が語られました。ビデオの侵略戦争美化のところまでを見て、自民党政府の侵略戦争に対する立場は世界から見て本当に異常だなという感想が出たり、志位さんは「今の日本は夜明け前」だと言っていますが、実感がわかないなどの声が出たりしました。

11月の取り組み

★11月27日(日)★ 駒場祭企画:「元日本軍『慰安婦』と考える戦後60年〜悲しみを希望にかえるために真実を知ろう〜」を行いました!

 韓国の元日本軍「慰安婦」のイ・オクソンさんを招いて講演会を行いました。オクソンさんは「慰安婦」にされ、ひどい扱いを受けた自分の経験を話しながら、なぜこんな目にあわなければならないのかという当時の思いを強く訴え、このことについて考えてくださいと何度も繰り返されていました。わけも分からず連れて行かれ、自分や周りの人が暴力を受け、殺されたりする中で、日本軍の性奴隷にさせられ、死にたいとさえ思ったが死ぬことも逃げることもできなかったという気持ちは想像の及ばないもので、日本のしたことのひどさ、戦争の恐ろしさというものを改めて感じました。また、歴史修正主義者たちに対する怒りも強く訴えられました。補償や文書による謝罪を未だにしていない日本政府や事実を歪めようとする歴史修正主義者については、なぜそんな心無いことができるのか信じられません。本当に許せないと思いました。

 被害の実態が明らかになっているにも関わらず、被害者の側がこのように社会に訴えて現状を変えなければならないというのは本当に情けないことです。高齢にもかかわらずわざわざ日本まで来て私たちのために話をしてくださったハルモニの思いに応えるためにも、自分が今の日本のあり方を変えるためにできることをやっていかなければならない、そう思います。これからもさまざまな形で私たちの立場を訴え、議論と行動を提起していきたいです。

 講演会前には多くの場所で宣伝を行ったり、学習会や冊子作りをしたりして入念に準備したこともあり、多くの人にこの問題について考えてもらえたようです。講演会後の交流会にも多くの方が来て下さり、逆にハルモニと一人ひとりがあまり話せなかったという面はありつつも、関心のある方々に議論・交流の場を提供できました。また、講演会に参加できなかった人でも関心があると言ってくれた人もいて、多くの人に問題提起をできました。

★11月18日(金)★ 「日本軍『慰安婦』問題」を学習しました!

 駒場祭の事前学習会「日本軍は彼女たちに何をしたのか〜日本軍『慰安婦』問題を学ぶ」を行いました。1年生が「ナヌムの家歴史館ハンドブック」(柏書房)をレポートしました。まず日本軍「慰安婦」制度の成立過程、慰安所の実態と「慰安婦」が受けた暴行の様子が報告されました。そして、戦後日本の国会議員や閣僚は「そういった歴史事実はない」「慰安婦は商行為」などの発言を数多く行っていて、「水曜デモ」に代表されるような、日本政府に対して謝罪と補償を求める運動が今でも続いていることを学習しました。

★11月13日(日)★ 「若者に仕事を!人間らしく働きたい 全国青年大集会2005」に参加しました!

 「若者に仕事を!人間らしく働きたい 全国青年大集会2005」(同実行委員会主催)に参加しました。

 午前中は雇用・労働問題など、いくつかのテーマに分かれての分科会がありました。

 午後は渋谷の恵比寿公園で1250人規模の集会が行われました。全国からの参加者が、不当解雇をいかにして撤回させたか、未払い残業代を払わせたか、雇用拡大の取り組みをどう進めていったのか発言しました。日本共産党の小池晃参院議員のあいさつもありました。今の厳しい雇用情勢が“人災”であること、劣悪で違法な労働条件は労働者が組合を作って団結してたたかえば絶対に改善でき、人間らしく働けるようになることがすごくよくわかりました。集会後は渋谷をパレードしい沿道の人たちの反応はかなりよかったと思います。

感想》

  • 全国の報告を聞いた。青森から鹿児島まで、全国いろんな所から来ていた。いくら労働条件が厳しくても、組合で闘えば解決できることを知った。千代田の青年ユニオンの話などは、これから社会に出る上で励みになった。パレードは学費集会以来だったが、疲れた。こちらに手を振ってくれる人もいて、反応はまずまずだったのでは。(1年文1) 
  • 午前中の分科会、構造改革路線の誤りについて話を聞いた。二大政党制は、自民党がだめだったとしても同じ目的を達成するために財界が用意したものだ。正社員と非正社員を区別するのは、労働者を分断する支配者の考え方。ヨーロッパは日本より早く構造改革を行ったが、破綻が。新自由主義はもう古い。社会保障は最低限度のものであるのに、応能負担から応益負担に切り替えるのは新自由主義の議論。枠を外すことは、大企業が勝つこと。規制が必要。集会では具体的な現場の話を聞いて有意義だった。たくさん話を聞いて少し疲れたが。就職するのが恐くなった。パレードは、最初はやる気じゃなかったのに楽しかった。(1年理1)
  • 就職難は、これまでよく知らなかった。全国から話を聞けたのは、いい経験だった。高失業率は若者のせいではなく、社会のシステムの問題。働きたいのに働けない人がいる。そういう実態を、民青や組合の活動で変えられることが分かった。パレードは5月3日以来。たまにはいいかな。街を行く人にも、ある程度響いていたと思う。(1年理2)
  • 集会は、切実な実態を見せつけられた。不当解雇の話があんなに出るということは、それだけ多いということか。駒場にいると、問題を抱えているという声はあまり聞かない。駒場の班では、学ぶことは多くても行動することがあまりなかったが、今日聞いた話では、労働者が民青で社会を変えていっている。そういう民青の魅力を久しぶりに感じた。パレードは疲れた。声を最後まで同じペースで出せるようにしなければ。ビラを読んでくれている人が多くて驚いた。議論を起こした点で、意味があった。(2年理1)

★11月11日(金)★ 『戦後責任論』について学習しました!

 駒場祭の事前学習、及び駒場祭企画に向けた話し合いを行いました。

 事前学習では1年生が『戦後責任論』(高橋哲哉著)をレポートし、それに基づいて議論しました。戦後責任について、戦後世代の我々には元日本軍「慰安婦」などの訴えにこたえる責任があるということや、なぜ戦争責任・戦後責任に対する審判が必要なのかということに関して議論しました。自由主義史観(南京大虐殺などを否定)や加藤典洋氏の「敗戦後論」に対する批判も紹介されました。戦争責任の問題を論理的・哲学的な視点から議論し、深めることができたと思います。

★11月4日(金)★ 引き続き「民青同盟第32回大会決議案」を学習しました!

 民青同盟第32回全国大会決議案の2章と5章を議論しました。

 2章では文化・スポーツに関する要求を駒場班ではあまり取り上げていないのではないかという問題意識から、たとえばどんなことをやりたいか話し合いました。そして多彩な要求が出たので、駒場班でも文化・スポーツをもっと位置づけようと思います。

 そして、2章の具体化の1つとして今度の駒場祭で行う元日本軍「慰安婦」の講演会があります。講演会を通じて何を訴えたいかということで、慰安婦の方の証言を聞いて日本の戦争責任に目を向けてほしいなどの意見が出ました。企画を皆で成功させたい、九条の会など外部の人とも協力したいという方向性も決まりました。駒場祭の前に学習することでより深められるというわけで、班会で戦争責任の問題を学習していくことも決定しました。

 5章ではなぜ民青同盟を大きくしたいかを議論したり、「民青新聞」の記事を読んで機関紙の魅力を話し合いました。

★11月2日(水)★ 講演会「時代を見ぬくことばの力」に参加しました!

 「九条の会 東大Komaba」のお披露目企画「井上ひさし×小森陽一『時代を見ぬくことばの力』」に参加しました。井上ひさしさん(作家・「九条の会」呼びかけ人)が講演した後、井上さんと小森陽一さん(東大教授・「九条の会」事務局長)が対談しました。憲法9条を含めた様々な方面から、ことばを操る生き物である人間として、権力者のことばに隠された嘘を見抜くことの重要性をつかみました。

 9月の総選挙でも自民党は「郵政民営化」や「改革を止めるな」のキャッチフレーズを盛んに宣伝して真実を覆い隠しました。例えばアメリカでは、今まで“war”という名の戦争は行わず、“defense(自衛)”と言ってきたそうです。しかしイラク戦争はテロに対する“war”と名乗り、国民にプラスのイメージを与えたということです(アメリカ人はとんでもないことに“war”という言葉に心地よさ=プラスイメージを感じるのでその国民感情をうまく利用したわけです)。

 私たちが普段接していることばというのは、時として人をだますために使われます。ことばの力というものを井上さんのユーモラスな話や小森さんの論理的な話からわかりやすく学べました。

10月の取り組み

★10月29日(土)〜30日(日)★ 草津のハンセン病療養施設を訪問しました!

 群馬県の草津にあるハンセン病療養所・栗生楽泉園に1泊2日で行きました。レンタカーで片道4時間以上かかってくたびれました。1日目の夜は食事をしつつ、元患者の谺(こだま)雄二さん(ハンセン病国賠訴訟全国原告団協議会会長)の話を聞きました。

 ハンセン病患者が受けた扱いというのは聞くに耐えないものです。戦前はもちろんのこと、戦後日本国憲法が制定された後も「らい予防法」により患者は強制隔離されました。強制収容所では過酷な労働をさせられたり、断種手術をされたりしていました。谺さんの言っていたように、日本の人権問題を考えるときハンセン病は避けて通れない問題です。

 そうした耐え難い差別を受けながらも、谺さんをはじめとする原告団は人間回復を求めて不屈のたたかいをしてきました。96年に「らい予防法」は廃止され、01年には熊本地裁で原告団が勝訴しました。しかしハンセン病問題は決して終わっていません。本当に人権が尊重される社会をつくるために、21世紀に生きる私たちにできることは何か、深く考えさせられました。また今回韓国のソロクト、台湾の楽生院の元患者がたたかった裁判の判決についても詳しく聞けました。

 2日目は園内を谺さんに案内してもらいました。中でも衝撃的だったのは重監房の跡でした。患者は労働を拒否でもしようものなら重監房に入れられました。重監房は一つ一つの部屋が仕切られていてお互いに行き来できません。真冬には氷点下十数度まで下がり、食事もろくに与えられず死んでいった患者もいます。ハンセン病患者に対する不当な差別の実態を目の当たりにし、人間が人間に対してこんな恐ろしいことができるのかと、ぞっとしました。

 谺さんの話を聞くと元気が出るし、温泉にも入り、夜はじっくり交流して、ハードでしたが内容の深いフィールドワークでした。

感想》

  •  重監房跡で聞いた谺さんのお話には、衝撃が強すぎて立って聞いているのがやっとでした。どれだけの人々がいわれのない罪で捕らえられ、殺されていったかを考えると、重監房跡がこの世のすべての不条理と差別と暴力を集めた場所に思えてなりませんでした。衝撃を受けながら、人権と平和というふたつのことがわたしの中で今までと比較にならないほど重みをもってきたのを感じました。
     人権について考えるときハンセン病のことを抜きにして語れないし、平和を守ることとハンセン病のことは不可分なのだとおっしゃった谺さんのことばにも、目を開かされ大きな勇気を分けてもらったような感銘を受けました。当初いろいろあった疑問の中でひとつわかったことは、今わたしたちの世代(少なくともわたし自身)にはハンセン病に対する偏見がないのは、谺さんをはじめとする患者さんたちが命がけで闘って勝ち取ったものを、めぐりめぐってわたしたちの世代に贈ってくださったからだということです。その途方もない勇気と忍耐に心から尊敬し、これからの人権と平和を考えていく際の大きな糧とさせていただきたいと思います。あたたかくもてなしてくださった谺さんと楽泉園のかたがたに,本当に感謝しています。ありがとうございました。(1年文3)          
  •  いままでハンセン病の元患者さんたちが受けてきた差別について深く考えた事はなかったし、まして元患者の人の話を聞いたことはありませんでした。今回、谺さんの話を聞いて,医者が率先してハンセン病患者の差別をすすめ、重監房を作った事を知りました。本当にひどい話だと思います。そのような差別と闘ってきた谺さんたちはすごいと思います。(1年理1)
  •  ハンセン病患者の方とお話するのは初めてでしたが、お聞きした患者の方々の苦しみは想像を絶するものでした。今はのどかに見えるあの施設で、そう遠くない昔に人間のすることとは思えないほど残酷なことが行われていたというのは信じられません。でもそれは本当のことなんだと思うと、今私たちが当然のように享受している平和とか人権といったものは決して当たり前のものではなく、不断の努力で守っていかなければならないものだということを強く感じます。(1年理2)
  •  日本のハンセン病患者に対する政策を語る谺さんとひとときを過ごす中で、僕自身の生き方を問われたような気がします。人として、何を大事に生きていくのか、何を信念とするのか、考えさせられました。
     ハンセン病は病気でありながら人格を否定する政策がとられてきたこと、その方針を法律家や医者までもが推進してきたことに、学問を探究する者としての責任を感じます。人の差別感情を利用するやり方はいつの時代も常套手段ですが、今の憲法下でも長らくまかり通ってきた国の政策を許せません。谺さんをはじめ多くの人が闘ってきた歴史は、僕たちの肩にしっかり引き継いでいきたいです。ハンセン病についてもっと知らなければならないですし、国の責任を今後どう伝えていくかということも、僕たちが様々にはたらきかけることができればと思います。そうして何よりも、正しいことは正しいと貫ける生き方を、いつも心に持っていたいと強く思いました。
     谺さん、ありがとうございました。(3年法)

★10月28日(金)★ 引き続き「民青同盟第32回大会決議案」を学習しました!

 民青同盟第32回全国大会決議案の4章を議論しました。各自が科学的社会主義や日本共産党綱領を学んで得た確信や、自分の考えがどうかわったかを交流しました。

★10月27日(木)★ 「民青同盟第32回大会決議案」を学習しました!

 木曜班会でも、民青同盟第32回全国大会決議案の1章と3章を議論しました。1章でなぜ日本共産党を応援するのか、日本共産党の政策をどうやって訴えたらよいのかなどを議論しました。3章では競争社会のもとで本当に人が分断されているのか、どうやってあたたかい関係をつくっていったらいいのかなどをざっくばらんに話し合いました。

★10月24日(月)★ 映画『父と暮らせば』上映会に参加しました!

 11月2日に行われる「井上ひさし×小森陽一『時代を見ぬくことばの力』」(主催:九条の会 東大Komaba)のプレ企画に参加しました。井上ひさしさんの戯曲『父と暮せば』の映画を見た後、小森陽一さん(東大教授・「九条の会」事務局長)の講演を聞きました。「父と暮せば」では広島の父娘のやりとりから、戦争の悲惨さや悲しみの中、必死で前に進もうとする姿が感じられました。

 小森さんは「父と暮せば」にまつわる裏話を語った後、憲法9条の意義を述べました。重要なのは、9条にはあの悲惨な戦争を二度と繰り返さないという倫理観がこめられているということです。アメリカは「自衛のための戦争」という名目で戦後も数々の侵略を行ってきました。日本はアメリカに付き従って戦争する国になるのか、9条を堅持して世界平和を守るイニシアチブをとっていくのか重大な岐路に差し掛かっています。

★10月21日(金)★ 「民青同盟第32回大会決議案」を学習しました!

 金曜班会では民青同盟第32回全国大会決議案の1章と3章を議論しました。

〈1章 青年の願いと総選挙結果、激動する情勢〉

 総選挙の動向や結果についての感想を1年生が発表した後、なぜ民青同盟として日本共産党を応援するのかということや各自が選挙結果をどうみるか議論しました。若い人の間でもっと選挙結果などを語る場が必要だということも確認されました。

〈3章 人間的成長や仲間をもとめる願いにこたえる新しい努力を〉

 「勝ち組か負け組か」を競わされる社会に問題があるという1年生の発表を受けて、なぜいわゆる「勝ち組」のホリエモンを好きな人と嫌いな人で価値観が分かれるのか話し合いました。そして民青に入ってよかったことを交流しました。社会をかえていく展望がつかめたとか、政治のことを議論する場ができたとか、みんなの熱い思いが聞けました。

★10月20日(木)★ 学習会働きがいって何? “年収300万円時代”の労働実態から考えるを行いました!

 公開学習会「働きがいって何? “年収300万円時代”の労働実態から考える」を行いました。講師の神谷貴行さん(日本共産党東京都委員会政策部)が雇用問題について話して下さいました。

 神谷さんはまず、非正規=不安定雇用の問題として、非正規だと賃金や労働条件が正社員に比べて圧倒的に悪く、不安定雇用の増加は日本社会に重大な影響を及ぼすことを指摘しました。例えば賃金が低いために家族を養うことができず、少子化につながります。また、労働者が使い捨てにされると技術が蓄積されないことになり、ものづくり大国にとって危機となります。

 次に、不安定雇用の増加というのは自然現象でも不景気によるものでもなく、財界の長期的戦略によるものだということが説明されました。これは、1995年に当時の日経連が出した「新時代の『日本的経営』」に表れていて、国民の大多数を低賃金で雇い、いつでもクビにできる労働者にすることで財界のもうけを上げられるということです。教育の分野でも、財界の方針にそって、一部のエリートを生み出すための「ゆとり教育」が行われています。

 この現状をどうかえていくかということで、「ルールなき資本主義」を正すために「社会の理性」によって規制をかけることの必要性が論じられました。根本的打開策としては長時間労働の是正と雇用の拡大・リストラの規制が、改善策としてはどんな雇用形態でも人間らしく働けるようにすることが大事です。現在ある法律上でも実は労働者にはいろいろな権利があります。大企業に支配される社会でない、あたらしい日本社会をつくるには、やはり草の根での取り組みが欠かせないと痛感しました。

★10月13日(木)・14日(金)★ ハンセン病について学習しました!

 今学期も木曜班会・金曜班会がそれぞれ始まりました。今回は木曜も金曜もハンセン病について学習しました。2年生がレポート発表を行い、ハンセン病問題の歴史や訴訟などの運動の流れを解説しました。ハンセン病は感染力が弱く、特効薬も開発されているのに、何十年にわたって患者隔離政策が行われていた、その政策のひどさと、私たちにできることを深く考えさせられました。

★10月11日(火)★ 青年雇用問題についての学習交流会に参加しました!

 青年雇用集会(11月13日)に向けた学習交流集会に参加しました。

 最初に、長加部賢一さん(日本共産党東京都委員会政策部長)が報告しました。長加部さんは、今の日本では雑誌『エコノミスト』が労働問題を特集するなど、雇用・労働が社会全体の問題になっていることを指摘しました。その上で根本的な責任は青年にあるのではなく、青年を「使い捨て」にする社会や政治にあることを強調しました。そして、この間の民青同盟や青年ユニオンの運動で得られた成果を紹介しました。

 また世界の中でも日本は正規雇用と非正規雇用の待遇の差や、雇用の予算の少なさという点で異常であり、日本共産党や民青同盟の力でともに現実をかえていこうと提起しました。

 その後、不当解雇などに対し全力でたたかっている3人の青年の発言があり、非常に勇気づけられました。

★10月7日(金)★ 「民青同盟第32回大会決議案」の学習会に参加しました!

 11月に行われる民青同盟第32回全国大会の決議案の学習会に参加しました。民青都委員長から今回の決議案の特徴と各章ごとの説明が行われました。決議案は今後班でよく議論し、深めていくことにします。

★10月7日(金)★ 昼食会を行いました!

 何といっても魅力の昼食会。冬学期の一発目はカレーライスを作りました!準備と片づけの人員がやや不足していたようですが、やはり心温まるひとときを過ごしました。

★10月6日(木)★ 今学期最初の班会を行いました!

 今学期最初の班会は、とりあえずみんなで集まって、今学期やりたいことを出し合いました。今学期も木曜と金曜の分班体制でやっていくことを確認し、当面の班会やフィールドワークの日程を立てました。みんなから出された要求は本当に多岐にわたっているので、冬学期も旺盛に班活動をすすめていきたいと思います。

9月の取り組み

★9月12日(月)〜15日(木)★ 韓国平和ツアーを行いました!

<9月12日>

●羽田空港発→金浦空港着→ナヌムの家(元日本軍慰安婦のハルモニが何人か生活している)へ

 ナヌムの家の訪問について。ハルモニたちは首相の靖国神社参拝など、今の日本の現状に対して厳しい意見を持っており、私自身はそうした日本の現状を肯定しているわけではありませんが、非常に耳の痛い思いでした。かつて日本の軍隊によって言葉にできないほどひどく傷つけられ、今も苦しめられ続けている人の言葉というのはとても重かったです。「あなた方には日本政府のあり方を批判し、変えていく責任がある」という内容のことを言われ、そのとおりだと思いました。

 その一方で、写真を楽しそうに紹介してくれたり、カラオケを歌ったりと、ハルモニたちが明るくしているのを見られたことはよかったです。また、僕たちに対しては嫌がることなく接してくれました。この人たちが本当に心を曇らせることなく暮らせるようになるためにも、一刻も早く日本政府に態度を改めさせなければならないと思いました。

<9月13日>

●米軍基地・女子中学生轢殺現場を見学→案内してくれた写真活動家の方と交流

 韓国でも米軍が日本と同様に、あるいはそれ以上に無法なことをしているということはほとんど知らなかったため、韓国における米軍の実態を知って驚きました。アメリカは圧政を行っているとされる国を名指しして批判していますが、世界に被害を与えているのはほかならぬアメリカであり、まずわが身を正してほしいと思いました。また、アメリカ軍が日本や韓国といった国に基地をおいて勝手なことをしている現状を変えるためにも、アジアの国々はいがみ合うことなく、互いに協力していかなければならないということも感じました。

<9月14日>

●西大門刑務所見学

 ここでは戦前に日本軍が行った残虐な行為が展示されていました。人間のすることとは思えないようなひどい行為の展示を見て、決してこのようなことを繰り返させてはならないと感じました。この施設を見ることが反日感情につながってしまうのはある程度仕方のないことだと思います。その感情はまったく不当なものではありません。ただ、日本が過去の侵略について真摯に反省し、その上でそれぞれの国が互いのいいところを認め合うことが大切だと思いました。

●水曜集会に参加

 ハルモニたちが毎週何があっても休むことなく集会を行い、日本に抗議しているということから、彼女たちの怒りの深さが想像できました。これだけの抗議を受けてもまともな対応をしようとしない日本政府に改めて怒りがわきました。無責任な日本責任への抗議に参加できてよかったです。

●韓国の学生の案内で戦争記念館の見学→韓国の学生と交流

 韓国の学生たちと私たちとでは知識や考え方といった点でだいぶ差があったようで、話についていくのが難しかったです。また、彼らは戦争記念館に対して批判的な解説をし、南側(大韓民国)が正しいという主張に疑問を呈すなど、自国の歴史に対して客観的、批判的な見方をしていたことにはとても感心しました。自国中心の見方にとらわれることなく客観的な見方をする姿勢は僕たちもぜひ見習わなければなりません。

 また、そうはいっても同じ年代の学生なので、大分共通する面があるということも同時に感じました。同じ人間なのだから当然かとも思いますが、はしゃぐときにははしゃぎ、お酒が好きで、初対面の私たちとも普通に話をしてくれて、本当に自分たちと同じだと思いました。このような草の根の交流が広がっていけば、今はギクシャクしている日韓関係も必ずよくできます。まさに希望はあると思います。

★9月4日(日)★ 学習決起集会&ホコ天作戦に参加しました!

 総選挙の決起集会&新宿東口歩行者天国での宣伝に参加しました。

8月の取り組み

★8月28日(日)★ キャラバンカー宣伝に参加しました!

 総選挙に向けての宣伝に取り組みました。

★8月27日(土)★ 総選挙の争点について学習しました!

 郵政民営化、構造改革、庶民大増税、改憲など、総選挙の主な争点を簡単に触れた後、各自が選挙にどう取り組みたいか話し合いました。庶民大増税や憲法改悪には絶対反対なので今度の選挙で悪政にストップをかける日本共産党を伸ばしたいとか、情勢が複雑でよく分からないなどといった声が出されました。全体としては、選挙を頑張ろうという雰囲気になりました。

★8月20日(土)★ 自転車宣伝に参加しました!

 民青駒場班OBの田川豊さん(小選挙区東京21区候補者)の応援のため、自転車宣伝に参加しました。立川・昭島・南多摩の民青の人たちと一緒にやりました。みんなで自転車で走りながら、田川さんはマイクで演説、私たちも手を振ったり声を上げて心から支持を訴えました。すると、うれしそうに手を振り返してくれる人や応援してくれる人がいて、非常にうれしかったです。

 途中何カ所か駅前でビラをまきましたが、受け取りがすごくよくてビックリ。みんな関心があるようです。供託金を募金してくれた人もいました。

 その後は交流会をしました。働いている人たちからは、「自分の親父ぐらいの年齢の人でも年収500万円以下」「社長の奥さんに辞めさせられそう」など、すごく切実な声が出てきて、悲しかったです。私たちにも何かできることがあるはず。あきらめてはいけません。

 夜は田川さんと一緒にお祭りに行きました。すると、「自転車で毎日宣伝している人でしょ」と色々な人に言われました。活動すればそれだけ声が届くということですね。私たち若者の声を届けてくれる代表を国会に送ろう!

★8月4日(木)〜6日(土)、7日(日)〜9日(火)★ 原水爆禁止世界大会(広島・長崎)に参加しました!

 8月4〜6日は広島、7〜9日は長崎で、それぞれ行われた原水爆禁止世界大会に参加しました。今年は戦後60年の節目の年ということで、広島と長崎の両市で開催され、その両方に参加できたことはこの上もないことです。

 大会には、広島に9000人、長崎に5000人もの人が集まり、各地の取り組みや平和への決意などを交流しました。注目すべきは、海外代表の多さです。中でもフランスからは130人もの人が参加して、終始会場を盛り上げていました。また、若者の多さです。どこでも若い人たちが、創意工夫に満ちたやり方で、反核・平和を訴えていました。そのエネルギーは莫大なものです。

 大会中に被爆者の方の証言を何度か聞きました。原爆の非人道性を改めて実感するとともに、この人たちの思いを受け継ぎ、私たち若者も核兵器廃絶に向けて行動しなければ、と思いました。長崎の大会では、途中で体調を崩された方がいましたが、それでもその方は力のこもった言葉で証言をし続けました。「核兵器や戦争がある限り、私たちは語ることを止めません」と。証言を聞くことの大切さは、現在起こっていることを見てみれば分かるでしょう。つまり、「南京大虐殺はなかった」「従軍慰安婦などいなかった」などの発言やこれらの記述の歴史教科書からの削除などです。もし、私たちが、被爆者の方の証言をしっかりと聞かなければ、同じような事態を招いてしまうかもしれません。

 戦後60年、日本でも世界でも様々な反動があります。同時に、平和を願う大きな流れも確かにあります。この流れをさらに発展させていける、世界大会で実感したことです。

★8月3日(水)★ 韓国平和ツアーのガイドさんと打ち合わせをおこないました!

 9月に行う韓国平和ツアーのガイドをしてくださるFさんと懇談しました。「たくさんの場所を駆け足でまわるのではなく、限られた場所をじっくりまわってよく交流できるようにしましょう」「歴史だけでなく、韓国の文化や日常生活、それから若者の中で日本の文化=アニメや漫画や映画、音楽などなどの位置づけなど大きく全体がつかめて楽しい旅にしましょう」というFさんの問題意識から、現地の大学生との交流、従軍慰安婦の方との懇談、大型書店で日本文化の受容度の調査などなど、普通のツアーとは一味も二味も違った、含蓄のある旅行になりそうで、期待が倍増しました。

 Fさんから宿題が出されました。「民族が二つの国に分断されるという特殊な状況を市民のレベルでどう感じているのか知ってもらうために、『JSA』、『ペパーミントキャンディー』という映画を観て、みんなで語り合ってほしい」「靖国神社の遊就館を見てきて、日本の心無い人たちが、韓国やアジアにやってきたことをどう描こうとしているのか知って、自分なりの考え方をもって、韓国の人と話すようにしてほしい」ということでした。ぜひ、映画鑑賞会と靖国神社見学をやろう。

7月の取り組み

★7月30日(土)〜31日(日)★ 夏合宿をおこないました!

 夏合宿を行いました。30日は、有明コロシアムで「『九条の会』有明講演会」に参加しました。小森陽一さん(東大教授・「九条の会」事務局長)と渡辺治さん(一橋大教授)が司会をし、井上ひさし、大江健三郎、奥平康弘、小田実、鶴見俊輔、三木睦子の6氏が講演を行い、澤地久枝さんのビデオによる挨拶が寄せられました。
九条カフェ」の様子

 講演会後は「九条カフェ」という学生交流会に参加しました。小森陽一さんとのQ&Aやテーブル別での感想交流などがありました。

 夜は例によって宿舎で交流し、盛り上がりました。

 31日は「科学的社会主義の経済学」について学習しました。『科学的社会主義を学ぶ』(不破哲三著・新日本出版社)をテキストにして行いました。1・2年生によるレポート発表の後、みんなで議論しました。搾取のしくみや未来社会論などをじっくり深めることができました。

感想(30日)》

  • 講演会では声が聞き難い面もありましたが、それぞれの方が個性的な切口から話されていました九条の問題についてはかなり迷ったこともありましたが、今の自民党政府に九条を変えさせるのは間違いなく危険です。現実的に考えると九条は変えないのが正しい判断だと思います。
  • (「九条カフェ」では)他大学の人と交流ができてとても楽しかったです。1日限りの交流にせず、これからも協力していきたいと思いました。また、友人が今回九条カフェに参加してくれてとても嬉しかったです。
  • 九条カフェで私のグループで、生活がままならない状態では平和について考えなくなってしまうと言っていた人がいて、なるほどと思いました。

感想(31日)》

  • 科学的社会主義を学びました。民青で学ぶことでこれまでの社会主義に対するイメージがかなり変わりました。まだまだ分かっていないことの方が多いと思うので、これから学びを深めていきたいです。
  • 2日目は普段より長い学習会だったのでとても勉強になりました。郵政民営化や労働問題についてももっと勉強したいと思いました。

★7月10日(日)★ 学習会「核兵器のない未来をつくる」に参加しました!

 民青同盟東京都委員会などが主催した「科学の目」講座第20弾「核兵器のない未来をつくる〜被爆60年。核兵器の本当の姿を知り、なくす道を探る」に参加しました。沢田昭二さん(名古屋大名誉教授)の話を聞きました。

 沢田さんは、被爆者として、科学者として、原爆被害を科学的に明らかにしながら、核廃絶の運動の先頭にたってきました。沢田さんは、自らの体験から話を始め、原爆と科学者のかかわり、原爆被害の実態とそれを隠そうとしたアメリカの政策、核兵器廃絶を求める世界世論の大きな流れ、などをお話しして下さいました。

★7月1日(金)★ 学習会JR尼崎線脱線事故・本当の原因は何か」を行いました!

 JR脱線事故を考える7・1企画実行委員会(民青駒場班も実行委員会に加わっています)の主催で、「JR尼崎線脱線事故・本当の原因は何か〜国鉄の分割民営化にさかのぼり、その構造と背景を解き明かす」と題する学習会を行いました。

 第1部は映画人らしく生きようb国労冬物語の上映会。第2部は講演会で、渡辺謙三さん(元運転士・全動労争議団)と萩尾健太さん(弁護士・鉄建公団訴訟弁護団)のお話を聞きました。

 4月25日に起きた尼崎JR脱線・転覆事故。107人もの死者と540人もの負傷者を出す大惨事になりました。

 こうした事故が起きた原因は一体どこにあるのか、映画『人らしく生きようb国労冬物語』に描かれた国鉄の分割民営化にまでさかのぼり、その背景を元運転士と弁護士の方にお話ししていただきました。

 国鉄がJRになってから、安全よりももうけを優先するやり方をあらゆる面でとってきたことが、今回の事故の原因になったということがよくわかりました。

6月の取り組み

★6月22日(水)★ 学習会「さらばワシントン〜自主的な道をすすむラテンアメリカ」を行いました!

 世界の激動を見るシリーズ企画です。第1回は、ラテンアメリカの学習会です。「さらばワシントン〜自主的な道をすすむラテンアメリカ」(「21世紀の世界を考えるシリーズ 」第1弾)と題して、菅原啓さん(日本共産党国際局)を招いてお話を聞きました。

 「アメリカ言いなりの日本はおかしい。でも、アメリカの機嫌を損ねてやっていけるの?」bそんな声をよく聞きます。ところが、“アメリカの裏庭”といわれてきたラテンアメリカでは、自主的な国をめざす流れが次々と起こっています。

 特にベネズエラが面白い! ベネズエラは、石油産出国で豊かな国ですが、8割が貧困層となっていました。1999年から大統領に就任したチャベスが参加型民主主義をうたう憲法にもとづいて国民の願いにこたえる改革をすすめ、アメリカと旧政権の度重なる策動を国民の審判で打ち破っています。チャベス大統領は「貧困問題の解決には新しい民主主義にもとづく社会主義が必要になる」と発言しています。国民が主人公の政治が、今広がっています。

★6月17日(金)★ 憲法問題についてさらに学習しました(第4回)!

 金曜班会では、松竹伸幸さん(日本共産党中央委員会安保外交部長)の講演録「当面する憲法問題の焦点と日本共産党」の第二節(全部で三節ある)を読んで憲法について考えました。9条2項を改定して「自衛軍」を明記すると、国連憲章に書かれている集団的自衛権が使えることになります。これまで世界では「集団的自衛権を行使した」という口実で数々の侵略戦争が行われてきました。政府の改憲のねらいは見てとれます。

 文章を読んで議論したことは、国連憲章が守られていないのは問題ではないか;国連ができてもまだ戦争が起こっているが、より高度な世界の安全保障システムをどうやってつくるか、その上で日本が果たす役割は……などでした。   

★6月16日(木)★ 「『正しい戦争』は本当にあるのか(第3章)」について学習しました!

 木曜班会は前回に引き続き、「『正しい戦争』は本当にあるのか」(藤原帰一著)の第3章をもとに議論しました。議論はすごく白熱しました。3章の内容は次の通りです:民主化は世界の基準;国家の資格とはーー軍事力→民族→民主主義;民主化は自発的になされた;民主化は内側からなされるべき;グローバリゼーションの問題;アメリカの基準を受け入れる⇔アメリカが押し付ける;貧困の増加;混迷する世界ー冷戦集結で見捨てられた周辺地域、厳しい現実

★6月15日(水)★ 「憲法行脚の会」の討論会に参加しました!

 「憲法行脚の会」主催の討論会「憲法を潰すものは誰だ!〜北東アジアと安全保障〜」に参加しました。パネリストは加藤紘一(衆議院議員。自民党元幹事長、元内閣官房長官、元防衛庁長官)・小森陽一(東大教授。「九条の会」事務局長)・佐高信(評論家。「憲法行脚の会」呼びかけ人の一人)の3氏。「憲法行脚の会」を招く学生実行委員も活躍しました。

 最初に加藤さんが40分程度講演し、それを受けて3氏の討論となりました。加藤さんは時間の都合で途中で退席し、その後は小森さんと佐高さんの討論となりました。

 加藤さんは言葉を慎重に選びながらも、現在は憲法9条をかえる必要はないという趣旨の発言をしていました。

 小森さんは日本に憲法をかえてほしいというアメリカ側の意図を強調していました。イラク戦争で多数の米兵が犠牲になると、アメリカ人にも厭戦(えんせん)気分が広がります。自衛隊がイラクで戦闘に参加して犠牲になっても, アメリカの報道で死者の名前が出ることはありません。アメリカとしては、日本の安全を守るためではなく、アメリカの戦争に加担させるために改憲を迫っているわけです。小森氏さんは、例えば「武力攻撃事態法」と言わず「有事法制」といって本質をあいまいにするなどという言葉のトリックにだまされないようにすることも呼びかけました。

 佐高さんはいつもの毒舌をいかんなく発揮していましたが、どうも加藤さんには同郷のよしみか、いつもの辛口が甘口になってしまっていました。

 会場からの質問でも「日本は主権国家といえるか」など鋭い質問が相次ぎました。会場がほぼ満員になる熱気に満ちた討論会になったと思います。

★6月12日(日)★ ピースウォークに参加しました!

 「平和の道も一歩から。」夕方に恵比寿公園を出発し、渋谷・原宿を経て代々木公園まで歩きました。

 「◎憲法9条を守り、生かしていこう!
 
 ◎自衛隊はイラクから即時撤退を!
  ◎被爆国日本から核兵器廃絶の流れをつくろう!
  ◎戦後60年、戦争体験者の声を聞ける最後の世代となるであろう私たちがアジアと世界の若者とともに学び、考えよう」
をスローガンとして、学生やNGOの職員、フリーターなどが参加しました。

 1年生も積極的にハンドマイクを握って宣伝し、一人ひとりが自分の思いを形にできたと思います。途中、道行く人が手を振ってくれたり携帯で写真に撮ってくれたり、反応も良好でした。終了後、「歩き足りなかった」「またやりたい」など前向きな感想が多く出てきて、平和への熱い思いが高鳴りました。

★6月12日(日)★ 高校生フェスティバルに参加しました!

 第7回Tokyo高校生フェスティバルに参加しました。

 午前中は「韓国の元慰安婦のハルモニと考える私たちの未来」と題してイ・オクソンさんの講演会。イさんは韓国人で、戦争中、日本軍の「慰安婦」にされました。今では毎週水曜にソウルの日本大使館前で元「慰安婦」への賠償と謝罪を求めるデモに参加しています。イさんの生々しい証言を聞くと、日本政府は過去にひどいことをしていながらなぜ謝罪しないのか、疑問とともに怒りさえもわいてきます。

 午後は「プロジェクトX」。医者・弁護士・デザイナーなどの方々をアドバイザーとして、それぞれの分科会に分かれてしゃべり場に参加しました。

★6月11日(土)★ 高校生フェスティバルのプレ企画に参加しました!

 元日本軍「慰安婦」のイ・オクソンおばあさんとの交流会に参加しました。たこ焼き・お好み焼き・生春巻きなどの手作り料理を食べつつ、親睦を深めました。イさんが帰った後も、たこ焼き・お好み焼き作りに熱中し、お腹いっぱい食べてしまいました。

★6月10日(金)★ 都政問題について学習しました!

 木・金合同班会で都政問題について学習しました。

 最初に都政の実態がよくわかる「都政ビデオ」を見て感想交流。日の丸・君が代の押しつけをどう見るか、子どもの医療費無料化は本当に必要か、石原都知事の憲法否定発言、などが議論されました。

 その後上級生が、都議選の意義・政党を選ぶ尺度などについてレポートしました。石原都政のすすめる福祉切り捨て・税金の無駄遣い・民主主義のじゅうりんを、自民・民主・公明・生活者ネットの「オール与党」が推進しています。そこに唯一対決している日本共産党の議席を伸ばせば都政は大きく変わるでしょう。実際、1997年の都議選で日本共産党が13議席から26議席に倍増して大きく躍進したときは、都政が変わりました。

 民主党に期待する人もいますが、都議会の民主党は自民党以上に自民党的です。民主党の岡田代表は都議選が近づいたとたんに、“石原知事に対してブレーキとアクセル”と言って是々非々の立場だと野党ポ−ズをとっていますが、実際民主党は4年間の知事提出の条例案1203件中反対したのはわずか2件のみ。アクセル踏みっぱなしの暴走運転です。

 さて、班会の後は五月祭の打ち上げ!(今さらながら…) 珍しくノンアルコールで飲み会(ノンアルコールでも「飲み会」というのか?)をやりつつ、ビデオを2本ほど見ました。延々語り合いが続き、気づいたら夜が明けていました。

★6月8日(水)★ 法律事務所を訪問しました!

 「若手弁護士とJR事故、国鉄民営化問題を語ろう!」ということで、東大OBの萩尾健太弁護士(渋谷共同法律事務所)のところに行って、お話をうかがいました。

 87年に国鉄が分割民営化され、JRになりました。その際、国労(国鉄労働者組合)組合員だった人たちが大量に解雇されるという、組合差別がおこなわれました。これは、当時の中曽根内閣が、国労をつぶして日本の労働運動・平和運動を崩壊させることを意図していたわけです。そして連合という労資協調路線をとる組合がつくられていきました。今や連合の会長は「憲法改正を認める」という発言までしている始末です。

 この国労差別の実態がよくわかる人らしく生きようb国労冬物語という映画をビデオで見て、組合差別とたたかう人たちの姿に、心をうたれました。

 今の、安全よりも利益を優先するJRの体質、これは国鉄の分割民営化でそうなったわけですが、それにより今回の尼崎の大惨事が起こってしまったわけで、こういう社会のあり方を変えていかなくてはならないと改めて思いました。

 企画の後はみんなで食事に。ビラを見て初めて来てくれた人や1年生も交えて、楽しく交流しました。

★6月5日(日)★ 米軍横田基地を見学に行きました!

 米軍横田基地を見学し、地元の平和委員会の方などに説明していただきながら、周囲を5kmほど歩きました。住居、学校、レクリエーション施設など、とても設備が充実していて驚きました。また、基地を拡張する際に街が一つ完全になくなってしまったという話を聞き、私たちの税金を使い、生活を犠牲にしてまでアメリカ軍の、しかも他国を攻撃する部隊を配置しているということを考えると、絶対に今の状況は許せないと思います。そして、今までは漠然としかとらえていなかった基地の問題を深く実感することができました。百聞は一見に如かずとは良く言ったものですね。またこうしたフィールドワークをやりたいと思いました。

感想》

  • 基地の周囲には緑が多く、そこだけ見るととても穏やかな所に皮肉を感じた。(1年文1)
  • とにかく、付近住民の権利はどうなっているのか?と思いました。見学中にジェット機が飛びましたが、基地の滑走路と一般道が近すぎる。日本の「思いやり予算」でつくられた大きなゴルフ場(基地の中にあります)をみて、怒りがわきました。(1年文1)
  • 基地が原因で街が消えてしまったと聞き、在日米軍が日本の安全に寄与しているという考えがいかに真実を見ていないものか実感した。(2年文3)
  • 米軍基地の存在は日本人の犠牲の上にあるとしか言いようがありません。(2年理1)
  • 基地周辺を5キロ歩いて、最後は疲れた。それでも、まだ基地周辺の3分の1。去年は夏に車で見学したけど、今回は歩いてみて大きさを実感しました。(2年理1)

★6月4日(土)★ 「躍進のつどい」に参加しました!

 日本共産党の候補者の都議選における勝利を目指し、代々木公園で「躍進のつどい」が開かれました。候補者の紹介などを行った後、日本共産党の志位和夫委員長による「“東京燃ゆ”の大奮闘で、日本共産党の前進を」という演説が行われました。志位委員長は、オール与党か日本共産党かということに選挙戦の対決の軸があることを述べ、「都民の福祉と暮らしをまもる党は」「税金の無駄づかいをやめさせる力をもった党は」「平和と民主主義が輝く東京をつくる党は」という三つの角度から、今のオール与党による悪政の実態と、共産党の対案を語りました。志位委員長が石原都政を痛烈に批判したことで、選挙でたたかう力がみなぎってきました。

 この志位さんのお話は、今の都政の問題点や都議会の異常な状況がよくわかるので、ぜひ読んでみて下さい!

 ■志位さんのお話の内容はこちら「日本共産党の志位委員長の講演」

★6月3日(金)★ 憲法問題についてさらに学習しました(第3回)!

 金曜班会では、松竹伸幸さん(日本共産党中央委員会安保外交部長)の講演録「当面する憲法問題の焦点と日本共産党」の第一節(全部で三節ある)を読んで憲法について考えました。今、世界で軍事同盟が崩れていっている中、アメリカとしては日本をアメリカと一緒に戦争できる国にしたいと考えています。そのため、日本国憲法第九条を改定し、歯止めをなくすよう働きかけています。

 文章を読んだのち、なぜアメリカは戦争したがるか、アメリカとの軍事同盟を切ったとしたら日本の安全をどう守るかなどについて議論しました。

★6月2日(木)★ 「『正しい戦争』は本当にあるのか(第2章)」について学習しました!

 木曜班会は前回に引き続き、「『正しい戦争』は本当にあるのか」(藤原帰一著)をもとに議論しました。まず1年生による論点整理。第2章は「日本は核を持てば本当に安全になるのか」というテーマで、核兵器について述べられています。ある国が核を持つと、他の国もよそから攻められるかもしれないと思い、軍拡競争をしていきます。どうすればこの悪循環を断ち切れるかということが議論になりました。世界史的に見れば、核を持った大国が世界を支配するというやり方は通用しなくなってきていると思います。

5月の取り組み

★5月29日(日)★ 五月祭企画:伊藤真講演会「憲法の魂を語る」に参加しました!

 「九条の会・東大」が主催した五月祭の伊藤真さんの講演会「憲法の魂を語る」に参加しました。300人以上が参加し、熱気にあふれました。

 伊藤さんは、「そもそも憲法とはどういうものか」ということで、法律は国民の自由を制限して社会の秩序を維持するためのものだが、憲法は逆に国家権力を制限して国民の人権を保障するものだということを指摘し、今の改憲論はこの憲法の根本を変えて国民をより不自由にするものだと述べました。

 憲法9条については、2項(軍備の不保持・交戦権の否認)が本質的に大事だとし、これを変えてアメリカ追従で戦争をする日本になっていいのか、と訴えました。

 改憲により、人権が制限される、平和主義が放棄され引き返せない橋を渡ってしまう、非暴力主義への世界の進歩を後退させてしまう、などの悪影響が懸念されると指摘。最後に伊藤さんは、「理想を語ってほしい」として、「人のため・社会のために生きることができる」のが目指すべき生き方だと述べ、講演は大盛況となりました。

 今回の伊藤真さんや山口富男さんのように憲法9条の意義を熱く語る魅力的な企画をもっともっと増やしていきたいですね。

★5月29日(日)★ 五月祭企画:山口富男講演会「憲法9条の可能性」を行いました!

 日本共産党衆議院議員で憲法調査会委員の山口富男氏を招き、憲法9条の可能性という講演会を行いました。

1、いま国会で憲法はどう論じられているか

 まず山口さんは国会での憲法論議の実態を語りました。国会議員には憲法遵守義務があるのに、憲法調査会の報告書は憲法を変える角度で書かれています。また、調査会は50人中48人が改憲派であり、山口さんの調査会での発言回数はナンバーワンなのだそうです。

 それから多くの国民は9条を変えることを望んでいません。地方紙は全国紙よりも国民に近い立場で憲法を論じているので読み比べると面白いです。

 改憲派の狙いは、9条の第2項を変えて、日本を戦争のできる国にすることです。

2、憲法9条を歴史の流れの中でとらえる

 憲法9条は世界の中で孤立したものではなく、20世紀の戦争違法化の流れの中でつくられたものであり、とくに日本国憲法の9条は戦力不保持、交戦権否認まで定めた先駆的なものです。

 今の憲法はアメリカに押しつけられたものだから変えるべきだという議論があります。確かに今の憲法草案をつくったのはGHQです。しかし、GHQの素案自体にそれまで植木枝盛などがつくっていた憲法素案などが反映されています。何より、GHQの素案をもとに、憲法制定議会で議論されたことで、主権在民・基本的人権・平和主義の3原則が憲法に明確に盛り込まれたのです。だから、憲法はアメリカの押しつけではないといえば、改憲派は反論できないのだそうです。

3、21世紀と日本国憲法bb9条の可能性と「もう1つの世界」

 最後に9条の現代におけるねうちが語られました。ハーグで開かれた会議や国連ミレニアムフォーラムでは9条を各国に取り入れようという話になりました。イラク戦争を見ても、142か国がアメリカの戦争を支持しなかったし、イラクに派兵してた国も次々に撤退しています。このように世界中で9条の流れが起こっているのに、アメリカの戦争に加担するために憲法を変えるなどとんでもないです。憲法を守り生かすことが私たち国民の仕事だと、山口さんは述べました。

 その他、山口さんは、アーミテージ(前国務副長官)氏との対談の様子も語りました。

 講演の後は質疑応答で、「日本政府はなぜアメリカいいなりなのか」「国会で議論するときの印象は」など積極的に質問が出されました。

感想》

  • 論理的にも、国民の意見を反映するということでも、改憲論の矛盾が明らかにされたと思います。 
  • 9条が歴史的に世界的に注目されていることを実際の現場から語っていただけておもしろかったです。
  • 日本にいると当たり前のように感じてしまいがちな九条の理念のすばらしさというのを再確認した。
  • 「憲法はただの紙。それを生かす人がいてこその憲法だ」という言葉がとても印象に残りました。未来まで残し、世界に誇れる憲法を。
  • 多くの人に、今の改定の議論が何を目指しているのかという本質的なことを伝えていきたいです。

★5月28日(土)★ 五月祭企画:「従軍慰安婦問題を考える」を行いました!

 ビデオ上映会を行いました。ビデオは『Mardiyem〜彼女の人生に起きたこと』というもので、インドネシアで慰安婦となったマルディエムさんの証言から彼女の思いがありありと伝わってくるビデオです。

 上映会後、とあるご婦人から「私も(あなたがた民青同盟と同じく)戦争反対です。頑張って下さい」と声をかけられ、励みになりました。

★5月28日(土)★ 五月祭企画:「教育基本法『改正』〜なにが問題なのか〜」に参加しました!

 五月祭の企画「教育基本法『改正』〜なにが問題なのか〜」に参加しました。講師は法政大学助教授の児美川孝一郎先生。

 教育基本法改定の動きは教育現場から出てきているのではなく、専ら政府の側から出てきています。保守派としては教基法に愛国心を盛り込みたいし、経済界にとっては教基法に基づいて教育の機会均等を保障するよりも、一部のエリート育成のための教育を行いたいと考えています。

 そもそも教基法は1947年、当時の文部省の役人が「教育憲法」的なものと位置付けたにもかかわらず、1950年代以降、歴代の文部相によって「改正」論が出されてきました。当時は「改正」論は国会で議論した末、廃案となったので、教基法に反する法律を制定することによって解釈「改正」が進められてきました。これまでは批判的な世論が「改正」への歯止めになっていたものの、今ではマスコミも大々的には取り上げなくなり、まさに「改正」が現実のものになるおそれがあります。日常生活では教育基本法を意識することはあまりないでしょうし、条文を読んだことのない人も少なくないでしょう。しかし、国家が教育現場に不当な介入をしたとき、裁判で訴えるよりどころとして憲法や教基法が使われてきたのです。

 与党の改定案をよく見ておいてほしいと思います。例えば、第5条の男女共学の規定を削除したり、第10条の「教育は、不当な支配に服することなく」を「教育行政は、不当な支配に服することなく」に変えようとする(つまり、国家の行う教育行政を批判できなくなるということ)など、教基法の精神を損なうような改正案です。

 日本では教基法が制定された1947年以後は基本的に共学ですが、北欧でも当時は共学になっていませんでした。当時、教基法は世界の最先端をゆくものであったし、その精神が学習権宣言や子どもの権利条約などの国際規約にも生かされています。今の「改正」案では、国民にとって何の得にもなりません。

 教育基本法は憲法のように国民投票がないので、国会で「改正」案が通ったらそれまでです。変えられてからでは遅い! 教基法の精神と「改正」論の問題点を認識することが本当に重要です。

★5月21日(土)★ 憲法問題一日学習会を行いました!

 一日がかりで憲法を学習する・・・ということで、午前中はベネズエラ革命のビデオ(NHK)を見ました。大企業のもうけが優先される政治にメスを入れようとしていたチャベス大統領は、一時、反大統領派の軍隊に連れて行かれてしまいますが、大統領派の国民の運動が高まり戻って来られました。本当にドラマみたいな話でした。

 午後は『まるごと考えよう日本国憲法』(新日本出版社)の第3部「戦争と平和について」を学習しました。日本政府がアメリカにつき従って憲法を変えてしまえば、アメリカの無法な戦争に協力する道を開くことになり、日本国民の人権や主権も脅かされてしまうことが分かりやすく解説されていました。その上で、政府はなぜアメリカ追随に固執するか、憲法と現実が乖離する中で憲法をどうやって生かせばいいか、などを議論しました。

 終了後は焼き肉食いほうだ〜い! 体力もバッチリついた1日でした。

★5月20日(金)★ 班総会を開きました

 班総会というのは半年に1回開いて半年間の班活動の方針を決める場です。

 今回の班総会では、最初に民青同盟第31回大会決議を読みました。民青の全国大会は年1回開かれ、昨年は2月に第31回大会がありました。第31回全国大会決議では、「一、切実な要求をかかげ、生活と平和を守るたたかいを大きく----一年間の運動に確信もって 二、学ぶ魅力を実感できる民青同盟へ 三、二十一世紀をきりひらく民青同盟の建設をめざして」ということが提起されています。

 大会決議を踏まえて、「班プラン」を討議しました。「班プラン」は今後半年くらいの駒場班の活動方針です。みんなからも世界のいろんな地域のことを学びたいなど、実に多彩な要求が出てきました。結構脱線することもありましたが、一人一人が自分のやりたいことをどんどん言えたと思います。

★5月19日(木)★ 「『正しい戦争』は本当にあるのか(第1章)」について学習しました!

 「『正しい戦争』は本当にあるのか」(藤原帰一著)の1章をもとに議論しました。レポーターの1年生が論点整理を行った後、各自の思う所を述べていきました。主な論点は、まず、戦争違法化の流れのもと、正しくない戦争を否定するのに戦争を用いたらそれは「正しい戦争」なのかということ。そして、どの国も戦争したいわけではないから、戦争はだめだというモラルが共有されたとき平和が保たれる。そこに行きつくのにこの本では「汚い取り引きや談合を繰り返すこと」が必要だと述べられていますが、「汚い」の中身は何なのか・・・などなど多くの論点が出てきました。

 やはり平和は決して単なる理想ではないはずです。2章以降は今後の木曜班会でやっていくので、さらに深めていきたいですね。

★5月13日(金)★ 憲法問題についてさらに学習しました!

 先週に引き続きさらに憲法問題について考えました。今回は自民党・民主党・公明党の改憲案、社民党・共産党の憲法に対する考え(社民・共産は憲法改悪に反対)、読売新聞社の改憲案に基づいて議論しました。

 まず、自民党の改憲案は、前文に愛国心を盛り込んだり、「自衛軍」を明記したりしようとしていて、日本を戦争する国にするために改憲をしようとしているのが読みとれました。愛国心を持つこと自体は必ずしも悪いことではないですが、やはり愛国心が戦争目的につかわれるのは問題です。その国が戦争しようとしていたら、戦争に反対するのが本当の愛国心なのではないでしょうか。その他、自民党の案では国民の権利を制限したり「国防の責務」を課すなど、憲法の性格そのものを変えてしまいかねない記述が散見されました。

 読売新聞社の案も自民党と似た所が多く、「国際協力」(アメリカの戦争に加担するのも「国際協力」になってしまう)の章を設定したり、前文に「国民はこれを遵守しなければならない」と書いてあったりします。本来、憲法は国民の人権を保障するために国家権力にしばりをかけるものなのに、逆に国民に義務を押し付けるものになっているわけです。

 続いて民主党の改憲案は、一見すると自民党よりはましに見えますが、あいまいで分かりにくい表現が多いです。具体的な改憲案が出たらどんなすごいのが出てくるんだろうと思います。よく見ると「シャドーキャビネット大臣」や「選挙制度」について書いていたりしていて、憲法の規定として人為的に二大政党制をつくってそれ以外の民意を排除しようという意図がありありと見られ、非常に危険です。

 また、自民党・読売改憲案・民主党もすべて、憲法改正がやりやすくなるようにしようとしていることにも大きな注意が必要です。自民党の案だと、各議院の総議員の過半数の賛成があれば憲法改正の発議できるようになっています。読売改憲案・民主党にいたっては、国民投票を行わなくても憲法改正ができるしくみにしようとしています。いかに自分たちに都合のいい憲法にしようとしているかがよくわかります。

 なお、日本共産党の立場は憲法の平和的民主的条項を守りいかすということで憲法改悪には反対、社民党の立場は護憲です。

 今国会では国民投票法案の成立がされようとしていて、現実に憲法が変えられようとしていること、そしてその狙いを広範な国民に訴えていく必要が急速に高まっています。「新しい人権」を取り入れるなど、改憲がいいことであるかのようについ錯覚してしまいがちです。憲法は国の基本法である以上、国民多数の議論なくして政府だけで改憲を進めていいはずがありません。憲法学習をしっかり位置付け、さらにいろんな角度から憲法問題を考えていきましょう。

★5月12日(木)★ 時局講演会に参加しました!

 「日本外交のゆきづまりをどう打開するか 戦争終結60周年 アジア諸国との最近の関係をめぐって」と題して、日本共産党の不破哲三議長の講演会が行われ、私たちも参加しました。

 第二次世界大戦の話、戦後日本が過去の戦争に対してどのような態度をとってきたかという話、そして現在の日本の外交に関する話を聞きました。現在起きている問題の背景について改めて整理することができました。日本政府があの戦争は侵略戦争だったという当たり前のことさえ認めようとしてこなかったということに驚きました。日本の過去の戦争はとても美化できるものではないし、美化することは何も生み出さないでしょう。

 いま、韓国や中国との関係が靖国や教科書の問題のために悪化しているのはとても残念で、関係改善のためにも、日本がイラク戦争など現在の戦争に対して正しい判断をするためにも、正しい歴史認識をもつことが必要だと思います。

 ■不破さんのお話の内容はこちら「日本共産党の不破議長の講演」

★5月11日(水)★ 山口議員と懇談しました!

 29日の五月祭での山口富男衆議院議員(日本共産党、衆議院憲法調査会委員・厚生労働委員)の講演会を成功させるために、山口さんに何を話してもらいたいか、事前に相談するため、衆議院第一義員会館の山口さんの部屋に行って、懇談してきました。

 懇談では、改憲派の狙いは何か、憲法9条は世界平和にどのように役立つか、などそれぞれの問題意識が出されました。山口さんは国会での議論の様子などを面白おかしく語ってくれるそうです。五月祭企画をみんなで成功させよう!

 当日の講演会が楽しみですね。

★5月7日(土)〜8日(日)★ 「学生交流合宿」に参加しました!

 全国の大学生の民青同盟員対象の「学生交流合宿」に参加しました。

 1日目の午後は、「民青同盟の目的と魅力、学生班活動について」の学習会でした。はじめに、民青は戦前から戦争反対を掲げていて、そのことが現在の平和運動にもつながっていることを学びました。また、民青同盟の大きな魅力は自分たちの要求実現と社会をよりよくすることをつなげられることです。就職難や学費が高くて大学に行けないというのは、決して個人の責任ではなく、そういう状況を生みだす社会に最大の責任があり、それを解決する展望を民青ではつかめます。

 そして、夕食は、バーベキュー大会。夜は交流(卓球や学校教育について語り合うなど)で楽しい時を過ごしました。人と人とのつながりを大事にするのも民青同盟の大きな魅力です。

 2日目午前は、「大学で何をどう学ぶか」の学習でした。雇用や教育現場をめぐる状況は大きく変容してきています。今の日本社会は「個体化」が進んでいて、今まで共有していたものを個別にする傾向が強まっています。そういう社会では子供は自分の「個性」を出さないといけないという圧迫を感じ、ファッションなどでキャラを立てないといけなくなっているのです。大学での学びも、現象をただ追うだけでなく、その背後にあるものを見抜けるような学びをしたいものですね。

 民青の魅力を実感でき、他大との交流も楽しんで、充実した2日間でした。

★5月6日(金)★ 憲法問題について学習しました!

 主要な新聞(『朝日』『毎日』『読売』『産経』『日経』『東京』)の5月3日(憲法記念日)の社説を読み、各新聞が改憲に対してどのように考えているのか調べ、それに基づいて議論しました。

 『朝日』と『毎日』は憲法をかえるべきかで揺れていて、『読売』『日経』『産経』は改憲を主張、『東京』は護憲の立場であることが見て取れました。憲法は国の基本方針を定めたものなので、『読売』が主張するような「現実と憲法が乖離しているのでそれにあわせて憲法を変える」というのはおかしいのではないかという意見が出たり、憲法9条をもつことが国際貢献になるのかどうかなどの疑問が出されたりしました。改憲案そのものに触れないと見えてこないことも多いので、次週は改憲案を読んで学習します。

★5月3日(火・祝)★ 「憲法記念講演会」に参加しました!

 早稲田大学大隈講堂で樋口陽さん(東京大学名誉教授)と大江健三郎さん(作家・九条の会の呼びかけ人の一人)の講演会がありました。私たちも参加しました。

 樋口陽一さんは「国家からの自由と『憲法からの自由』」と題した講演を行いました。樋口さんは、憲法は国民が国家をしばるものであることを盛んに強調し、憲法が単なる形式であって国民一人ひとりの生き方を決めるような実質を伴うものでないことを話していました。

 大江健三郎さんは「小説家の一生をかけて憲法を読む」と題した講演を行いました。大江さんはユーモアや自分の体験を交えながら話され、9条2項が必須であることを強く掲げていました。

 お二人の講演で、今の改憲論者の意見がいかに道理のないものであるかよくわかり、憲法9条を守りいかすことの重要性を再認識しました。

★5月3日(火・祝)★ 「2005年5・3憲法集会」に参加しました!

 「9条を守る大きなうねりを! とめよう憲法改悪をテーマに、13時半から日比谷公会堂で2005年5・3憲法集会が開かれました。私たちも参加しました。

 九条の会の呼びかけ人の一人である三木睦子さんや、日本共産党の志位和夫委員長、社会民主党の福島瑞穂党首らが発言し、他にも多くの方が、平和憲法が世界平和に貢献してきた役割の大切さと平和への思いを訴えました。

 今、ビラを配っただけで逮捕され長期間拘留されたり、学校の卒業式で君が代斉唱の時に立たないだけで処分されたりと、少しずつものの言いづらい社会ができてしまっています。一度奪われた自由を取り戻すのは困難です。今の憲法「改正」論議の中でも、国家による統制を強めようとする動きに強く注意しなければなりません。

 また、集会に若い人が少なかったのは、気になるところです。私たちの世代が社会の中心になった時には、一部の関心のある人だけが頑張り、他の人は無関心なまま雰囲気に流されて判断するということになってしまうのではないかという危機感を感じます。私たち自身がしっかりと社会のことに関心を持っていくことが大切ですね。

 集会後は、銀座をピースウォークしました。

 ■志位さんのお話の内容はこちら「日本共産党の志位和夫委員長のあいさつ」

4月の取り組み

★4月28日(木)〜29日(金・休)★ 新歓合宿を行いました!

 早稲田大・中央大などと合同で、新歓合宿を行いました。28日の5限が終わってからの合宿でした。28日夜は、「大学での学びがい」について、大学時代民青をやっていた大学院生2人(1人は量子工学専攻、もう1人は法科大学院生)の話を聞き、意見交換しました。その後、各大学入りまじっての交流会。夜3時過ぎまで話が盛り上がりました。

 29日午前は、日本共産党国際局の田代忠利さんに「憲法9条に国際政治の現実が接近bb世界の流れと日本共産党の綱領路線」というテーマで話していただきました。多くの国がアメリカいいなりから抜け出していることや、20世紀の100年間で戦争を違法化する流れが強まったこと、野党外交の大切さなどを勉強しました。マスコミが報道しない世界の平和の流れを知ることができ、有意義な学習会でした。

 午後は、千葉大学名誉教授の三輪定宣さんに「高学費の現状・弊害と解決の展望」を話していただきました。日本の学費は世界の中でも異常に高く、国家予算の使い方を改めれば学費無償化も不可能ではないことを学びました。

 他大との交流もでき、和気あいあいとした楽しい合宿でした。

★4月25日(月)★ 法律事務所を訪問しました!

 「若手弁護士に会いに行こう!」ということで、代々木総合法律事務所に行き、久保木亮介弁護士、新宅正雄弁護士と話しました。久保木さんは、「ある弁護士の一週間」として自分の仕事内容を紹介しました。交通事故事件、暴行事件、葛飾マンションビラ配布弾圧刑事事件、靖国訴訟、痴漢冤罪事件など、数多くの事件を扱い、帰宅するのが0時をすぎることもあるそうです。

 また、「司法と行政は密着しているのか」という質問には、裁判官の中には行政をチェックするという意識が少なく時の権力に迎合する人が選ばれている、とのこと。「痴漢冤罪はなぜ起こるのか」という質問には、女性が痴漢をでっち上げることは少なく真犯人はいる、しかし真犯人はプロだから、女性に他の男性を犯人だと思わせてうまく逃げるんだそうです。だから被害はあるが別の男性が犯人にさせられてしまうということが多いそうです。

 法律事務所を出た後は、みんなでイタリア料理を食べに行きました。

★4月22日(金)★ 学習会「宇宙はいかにして物質を創ったか」を行いました!

 「星の進化と元素の合成〜宇宙はいかにして物質を創ったか」と題して、青木和光さん(東大OB・国立天文台主任研究員)にお話ししていただきました。

 太陽などの星にも寿命があり、常に進化しています。星の中心部にある水素を使い果たすと大きく膨張します。重い星は核融合反応により次々に重い元素(ヘリウム、炭素、・・・、鉄まで)を作り出し、最期に超新星爆発を起こします。太陽などの軽い星は炭素までを合成し、ゆっくりガスを放出して一生を終えます。こうしてつくられた元素が蓄積し、太陽系や地球、人体を構成する物質になります。宇宙の始まりはビッグバン(水素とヘリウムを合成)です。地球や人体は宇宙の歴史の産物で、やがて宇宙にもどっていきます。

 次に、質疑応答で更に突っ込んだ質問がいろいろ出ました。興味深かったのは青木さんの仕事の様子で、大半の時間はデータ解析に費やしているのだそうです。他に、天文学を社会にどう還元していくか、学部時代に何を学んだらよいかなどの質問も出ました。

感想》

  • とても興味深い話でした。宇宙には強い興味を持っているので、本や講演会でより宇宙に近づければ、と思います。 
  • 星からの光から星の元素分析までしてしまうのはすごいと思いました。星にもできた時期があって、それによって星の元素の構成が違っているというのを聞いて驚きました。
  • まだまだ宇宙というものには未知なことが多いようですが、それでも様々な調査方法による探査によってわかってきていることが僕にとっては輝いて見えて、あっと言う間の講義でした。

★4月21日(木)★ 学習会「元家庭裁判所調査官が語る子どもたちの現在」を行いました!

 「少年たちの今…… 元家庭裁判所調査官が語る子どもたちの現在」と題して、元家庭裁判所調査官(少年事件や家事事件の調査に携わる)の浅川道雄さんの話を聞きました。

 (以下に概要を記す)非行少年と向きあうには共感的理解が必要です。相手が「この人なら話せる」と思うと、親にも先生にも言えなかったことを話してくれます。ちなみに少年犯罪は別に多発していません。マスコミの報道が昔より派手になったなどの要因で、たくさん起こっているように見えるだけです。しかし、「よい子」による凶悪犯罪は本当に増えています。ここでいう「よい子」とは、 親・先生のいうことを聞き、 落ちこぼれや不登校のない、 大人にとって都合のいい子のこと。酒鬼薔薇事件とか少年によるバスジャック事件などというのは典型例です。

 そういう子が非行に走る大きな原因は学校教育なんです。子を点数で評価するような学校的価値観を親までもがもってしまうと、子は自主性とか人間らしさを失ってしまいます。すると、 ねばり強く考えたり感情をコントロールしたりするのが苦手になる。そしてある時爆発してしまいます。

 あの酒鬼薔薇聖斗は自分のアイデンティティを見いだせず、自分を「透明」にした義務教育に復讐しようとしました。しかし、 義務教育というのは子供の義務ではなくて大人が子供に教育を受けさせる義務なんです。そこを誤解してる人がたくさんいます。

 非行から立ち直るには、なぜ非行に走ったか自分で分からないといけません。深刻な事件を起こした子ほど人間性が歪んでるから、長い時間をかけて育て直す必要があります。そして、どのような大人に出会うかで子はよくも悪くもなります。

 非行の社会的背景はというと、子の姿は社会の歪みを映し出しているんです。1つには今の日本はアメリカいいなりで自主性がない。もう1つは日本の資本主義の歪みが弱い層の子にしわ寄せされて非行が起こる。支配者層としては、少数のエリートを選別して残りは従順な労働者になってもらいたい。そういう思いのもとで、教育内容に介入してきているわけです。

 その他、浅川さんは教育基本法や愛情学習の大切さを語って下さいました。

感想》

  • 非常に興味深い話だった。周囲の環境が個人の人格の形成に大きな影響を与えることがわかって、あたたかく、民主主義的な人たちがいることの大切さもわかった。
  • 理性と感性のバランスがとれていないといけない家裁調査官の能力はすごいと思った。教育基本法は憲法より前の施行だが、憲法と同じく民主主義を尊重する精神がこめられていることがわかった。
  • 個人の尊厳というものがいかに守られてこず、また守られていないか、とても考えさせられた。私たちはこの問題に正面から立ち向かわねばならない。
  • 今の教育システムには、とても問題があるのに、これからさらに教育基本法を改悪しようとしています。私たちもこの問題について、これから真剣に考え、反対すべきことはきちんと反対しなければならないと思いました。

 ■浅川さんのお話の内容を近日中に公開します!!お楽しみに!!

★4月18日(月)★ 「『平和と平等をあきらめない』2005ティーチイン」に参加しました!

 2004年6月に、大江健三郎さんや加藤周一さんなど、日本を代表する知識人9人が「九条の会」を結成し、憲法9条の大切さを訴えてきました。今や全国いろんな所に九条の会ができています。東大駒場でも「東大9条メーリングリスト」ができていて、それに参加する学生・院生が共同で、高橋哲哉さん(東京大学教授・哲学)と斎藤貴男さん(ジャーナリスト)を迎えて、「『平和と平等をあきらめない』2005ティーチイン」を駒場キャンパスで行いました。私たちも参加しました。

 初めに、高橋さんと斎藤さんが、1990年代をどう見るかという論点を、それぞれ政治・経済両面から話しました。それを受けて、参加者と高橋さん・斎藤さんとの質疑応答や議論が行われました。

 “歴史認識は共有できるのか”、“私たちはメディアの意見におどらされている”、“北朝鮮に攻められたらどうするのかという意見にどうこたえたらいいのか”、など多くの疑問・意見が噴出。高橋さんと斎藤さんは一つひとつに丁寧に答えました。

★4月16日(土)★ 高校生企画「戦後60年 日本と世界」に参加しました!

 駒場キャンパス周辺の高校の新入生向け企画で、「戦後60年 日本と世界」というものがあり、中国からの留学生の話を聞きました。中国のデモが暴力的に行われることは本当は滅多にないんだそうです。また、ドイツ政府は第二次世界大戦のことをきっちり反省しているのでフランスとも友好的な関係が築かれているから、中国人にはフランスがうらやましいということでした。

★4月15日(金)★ 学習会「被爆者と考える核兵器廃絶・戦後60年」を行いました!

 広島で被爆し、その後東大を卒業された三宅さんのお話を聞きました。原爆が投下されたまさにその時の様子、数々の偶然が重なって命をとりとめたこと、そこら中に死体が転がっている様子など、ありありと語って下さいました。三宅さんにとってこの出来事は悪夢であり、広島とはなるべく縁を切るようにしていた時期がありました。しかし、ある時、原爆の実態が一般市民に報道されていない(1954年の第五福竜丸の被爆事件の時までは)ことを知り、驚いたのだそうです。実は、日本の被爆者は27万人ですが、世界中ではウランの採掘や核実験により350万人もの被爆者がいます。「アメリカの核の傘に入っている」と信じている日本政府としては、被爆者の問題をあまり大々的に報道されては困るわけです。

感想》

  • 国やメディアが、原爆の情報をあまり伝わらないようにしていることは、初めて知った。また、被爆者の方もショックなどから自発的に話すのが難しく、時間がたってもう体験を話せる人がいなくなってしまうことを知ったのも貴重だった。ただ、話を聞いてもうまうイメージができず、どうやって「体験」が風化しないようにすればいいのか、という大きな問題がつきつけられた気がした。 
  • 被爆した本人からの話が聞け、原爆被爆の実態、その後の日米両政府の無責任な態度などを聞いた。これから自分も日本人として、知らなければならないこれらのことを勉強し、核廃絶を訴えていかなければならないと思う。その中で、少なくとも、今日参加した人々のように、関心を持っている人がいることを頼もしく思った。一人では無力だという思いに負けないようにしたい。

★4月14日(木)★ 学習会「元日本テレビアナウンサーが語る報道の裏側」を行いました!

 元日本テレビアナウンサーの小山田春樹さんを招いて、「テレビ報道うらおもて(今、マスメディアで起きていること)」と題して、お話を聞きました。

 NHKが従軍「慰安婦」問題を取り上げようとしたら、放送前に自民党の政治家から圧力がかかり内容を変更させられた事件がありましたが、憲法21条で「検閲」を禁止しているのに、政府や番組スポンサーの介入は今でも行われているということです。民放テレビのニュース報道番組でも、ベトナム戦争の実態を伝えようとして降板に追い込まれたニュースキャスターもいました。小山田さんは、マスメディアはいかなる政治勢力からも独立し公正中立であるべきだと訴えました。

 その後の質疑応答では、NHKの人は政治介入を跳ね返そうと努力しているのか、北朝鮮問題、表現の自由と公共の福祉のバランスをどうとるか、などが議論されました。

感想》

  • 自分は今までテレビで放送されたことや新聞で書かれていたことはうのみにしてしまっていたので、自分に欠けていた『批判的にものを見る』という精神の大切さが今日のお話でわかった。 
  • メディアの姿勢を批判的にとらえることの重要性を改めて実感できた。報道への政治的、経済的圧力がかなりあったことには驚いた。(質問・討論タイムでは)報道と公共の福祉との兼ね合いがとても興味深かった。私としては、憲法というものの性格を考えると、精神面を規制しかねない改憲は断固反対である。

★4月10日(日)★ 学習会「『侵略戦争美化論』は日本をどこに導くか」に参加しました!

 民青同盟東京都委員会などが主催した「科学の目」講座第19弾「『侵略戦争美化論』は日本をどこに導くかb近代日本の膨張と侵略の歴史に参加しました。山田朗さん(明治大教授)の話を聞きました。

 今、『新しい歴史教科書』や首相の靖国神社参拝など、日本の侵略戦争を「あの戦争は正しかった」と美化する動きが広まっています。山田先生は、明治維新以後の近代日本の膨張主義・侵略の動きを、いくつもの歴史資料を引用しながら事実に即して客観的に話して下さいました。

 山田先生は、(1)日本の膨張・侵略行為を歴史として正視する必要性、(2)戦争などのインパクトを利用して歴史は常に〈偽造〉される、(3)歴史認識のゆがみは日本人の国際感覚をゆがめ日本人に跳ね返ってくる、という3点を強調していました。

★4月8日(金)★ 大学スタートコンパを行いました!

 生態系の保全の研究をしている大学院生を招いて、環境問題の研究の最前線、進路や進振りのこと、大学院の生活など、色々聞き、話し合いました。

 そして、新入生と一緒に駒場キャンパス内で花見をしました。駒場って、けっこう花見の名所がいくつかあるんですよ。花見をしながらみんなで歓談。ちょっと寒かったけど、話は盛り上がり、親睦が深まりました。

★4月7日(金)★ 学習会「憲法9条を生かす道は?」を行いました!

 今、加藤周一、大江健三郎さんら日本を代表する知識人が、憲法9条を守り世界に輝かせたいと発言しています。私たちも、平和を求める世界の市民と手をつなぐために何が必要か、一緒に考えました。

 まず、2年生がレポートし、その後みんなで討論しました。議論が白熱して盛り上がり、みんなの関心の高さがうかがわれました。

 今、自民・公明・民主は、2007年度に憲法を変えようとしています。その最大の狙いは、9条の改定です。憲法9条を変えて「集団的自衛権」を行使できるようにしようと言っています。「集団的自衛権」とは、“アメリカと一緒に戦争をする”ということです。「自衛権」と名が付いていますが、第二次世界大戦後の歴史の中で「集団的自衛権」の行使を名目に行われた戦争は全て侵略戦争でした(アメリカのベトナム戦争など)。これを認めていいのかどうか、国民的議論を徹底しないと、大変なことになりかねません。

★4月6日(木)★ 学習会「環境問題は解決できるか〜若手研究者と話そう」を行いました!

 大学講師の方を招いて、環境問題についてのお話を聞きました。日本では、70年代に大気汚染や水質汚濁などの公害が大問題になりましたが、市民が裁判に訴えたり世論の広がりで国や企業に環境対策を実施させたりする中で、当時の日本が世界一の環境先進国になったという話を聞きました(今はヨーロッパに抜かれて日本の環境対策は大きく後退しています)。

 日本の企業は、環境対策の高い技術は持っているのに、コストをかけたくないなどのもうけ第一の論理で環境対策が進んでいない面があります。いくら技術開発が進んでもそれが実施されなければ環境問題は解決しません。世論を広げて社会のしくみを変えていくことで環境問題にメスを入れていくことも大事なことだと思いました。

★4月6日(木)・7日(金)★ 「イラク・沖縄写真展」を行いました!

 サークルオリの会場で「イラク・沖縄写真展」を行いました。イラクの現状を伝える写真と、昨年民青駒場班で行った沖縄平和ツアーの写真を展示しました。

★4月2日(土)★ 韓国からの留学生と交流しました

 韓国からの留学生の方を招いて、「アジアからの留学生と語る『日本とアジア、世界』」と題して、21世紀に日本はアジアの国々とどんな関係をつくっていったらいいかを語り合いました。

 東大にも留学生の方がたくさん来ているので、日本人と留学生とが交流する機会をたくさん行ってお互いの国の理解を深めるのが、世界の平和のために非常に重要だと思います。

★4月1日(金)★ 学習会「イラク現地報告」を行いました!

 イラク戦争から2年、イラクはどうなっているのか。布施祐仁さん(『平和新聞』編集長)に、テレビや新聞ではわからないイラクのいまについて話していただきました。布施さんは実際に何度もイラクを訪れているジャーナリストです。たくさんの写真を使って現地の様子を詳しく話して下さいました。

 マスコミだけではわからないイラクの現状を通して、世界の平和をどうつくっていくのか、みんなで考えました。

3月の取り組み

★3月31日(木)★ 「一人暮らしスタート応援なべ会」を行いました!

 4月から新しい生活が始まる新入生のみなさんと交流しました。なべ会は民青駒場班の定番です。「なべを囲むと話がはずむ」と、好評でした。

★3月30日(水)★ 国会見学&国会議員と懇談しました!

 早稲田大学の民青班と共同で「国会見学ツアー」を行いました。

 まず、議員秘書の案内で衆議院の議事堂内を見学しました。

 その後、国会議員がよく利用する衆議院の議員会館地下の食堂で昼食。それから、山口富男衆議院議員(日本共産党、衆議院憲法調査会委員・厚生労働委員)と懇談会をおこないました。

 山口議員は、厚生労働委員会でトヨタのサービス残業問題を追及し解決させた経験や、改憲勢力との憲法調査会でのやりとりなどを紹介。学生から「日本の常任理事国入りについて、どう考えるのか」「憲法調査会って何をしているのですか」「イラクへの支援は大事だと思うが、憲法との関係をどう考えたらいいのか」など次つぎと質問が出され、山口議員は一つひとつ質問に答えました。

 最後に、衆議院の厚生労働委員会を傍聴しました。委員会では、そもそも議員の出席率が低い上に、審議中に議員が文庫本を読んでいたり隣の議員とおしゃべりをしていたり、不真面目な議員が多かったです。こういう実態をもっとみんなが知って、国民のために働く議員を選びたいですね。

 ■山口さんのお話の内容はこちら「日本共産党の山口議員との懇談」【このHP限定!】

★3月26日(土)★ 教育基本法改悪反対の集会に参加しました!

 憲法・教育基本法改悪ゆるすな! 子どもと教育の未来をひらく3・26大集会に参加しました。有明コロシアムに1万人が集まりました。

 今、教育基本法を変えようという動きが広がっています。その狙いは「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す」(西村真悟衆院議員=民主党)ためです。日の丸・君が代の強制はその流れの一つです。教育基本法を変えて憲法も変えて、アメリカのおこす戦争に疑問をもたずに参戦する国民を育てることを露骨にやろうとしているわけです。

 この問題は、みんなで今後もよく学習・議論していく必要があると思います。

★3月21日(土)★ 「全国高校生平和大集会」に参加しました!

 高校生が呼びかけ、平和を願い自分たちの手で行った全国高校生平和大集会に参加しました。高校生を中心として渋谷の宮下公園に800人が集まりました。

★3月20日(土)★ イラク派兵反対の集会とピースウォーク(世界共同行動)に参加しました!

 3月20日は、アメリカがイラク戦争を始めてからちょうど2周年です。無法な侵略と占領が破たんするなかで、全世界規模の国際共同行動が行われました。

 日本でも各地で集会などが行われました。私たちは、日比谷野外音楽堂でおこなわれたイラク派兵反対の集会とピースウォーク(いまこそ平和を守るとき 国際共同行動3・20集会) に参加しました。この集会には、会場に入りきれないほどの6000人が集まりました。その後のピースウォーク(戦争反対のデモ行進)ではみんなが思い思いのパフォーマンスを行い、平和の意思を示していました。

★3月13日(日)★ 学習会「イラク開戦から2年 世界はどう変わったか」に参加しました!

 民青同盟東京都委員会などが主催した「科学の目」講座第17弾「イラク開戦から2年 世界はどう変わったか」に参加しました。川田忠明さん(平和委員会常任理事)の話を聞きました。

 川田さんは、世界社会フォーラムに参加した経験について語り、現在の世界の矛盾とその打開の展望、北朝鮮問題などアジアの紛争の平和解決への道を示し、憲法9条の役割の重要性を強調しました。

感想》

  • 戦争という視点から世界の流れをみて、経済の話につながったのがおもしろかった。 
  • 世界で動いているお金は300兆円もあることや、ラテンアメリカで社会フォーラムがあることなど、自分の知らなかったことを知ることで世界が広がる。 

2月の取り組み

★2月26日(木)★ 「試験おつかれさま鍋会」を行いました!

 東大入試終了後、受験生のみなさんと「試験おつかれさま鍋会」をやりました。大学の様子などについて、いろいろ話が盛り上がりました。

★2月16日(水)〜18日(金)★ 春合宿をおこないました!

 16日午後は、「韓国・中国のいま、を考える」と題して、中国に実際に行ってきた院生がレポートしました。自分たちの目線で中国の現状がよくわかりました。

 夜は、「進路しゃべり場」でした。都内の「底辺校」で英語を教えている先生に話してもらいました。詰め込み教育の中で落ちこぼされ、30点もとった経験がない、という子どもたちと一緒になって、英語の面白さを学ぼうと奮闘している様子を聞きました。

 17日午前は、「アジア政党国際会議でみたアジアの平和と共同の流れ」でした。北京で行われたアジア政党国際会議に出席した島田峰隆さん(日本共産党国際局)のお話を聞きました。このアジア政党国際会議では世界人口の6割を占めるアジアで30カ国83の政党が集まり、交流をしてアジアの平和と経済発展のための画期的な「北京宣言」が出されました。いま起こっている平和の大きな流れをお話ししていただきました。午後はそれを受けてみんなで議論しました。

 18日午前は、山名朗さん(民青同盟副委員長)に、「民青同盟の同盟建設論、新歓活動」というテーマで、民青同盟の魅力とは何なのか、のお話をしてもらい、午後はそれを受けてみんなで議論しました。青年の願いにこたえ、青年や国民が主人公の日本をつくる、平和な世界をつくる、未来の担い手として成長する、こういう民青同盟の役割と新歓運動について話し合いました。

★2月12日(土)★ 「インド洋津波現地報告会」に参加しました!

 インド洋津波で大きな被害を受けたタイに取材に行った伊藤昭暢さん(『われら高校生』記者)、大平直也さん(イラク救援基金)、上智大の学生の3人のお話を聞きました。

 観光地などは復興がすすんでいるようで、「津波被災地ツアー」などという観光コースすらつくられているそうです。津波被災で観光客が激減したため、観光客が来ることが復興のために必要とのことでした。ただ、交通の便の悪い地方などは、復興が進んでおらず、物資も行き渡っていないとのことです。街は津波で破壊されたまま放置されている所も多く、今後の支援が求められます。

1月の取り組み

★1月29日(土)★ 「大学生によるOpenキャンパス〜自分と日本の未来が見える!〜」を行いました!

 高校生を対象に、「大学生による Open キャンパス〜自分と日本の未来と大学が見える!」を行いました。

 まず、「僕が、イラクで見てきたこと」と題して布施祐仁さん(『平和新聞』編集長)に、テレビや新聞ではわからないイラクのいまについて話していただきました。布施さんは、イラクに数度訪問し、医薬品を届けるボランティア活動などに取り組んでいます。自衛隊派兵によってイラク人の日本への感情が悪化していることなど、イラク人の生の様子が聞けました。

 その後は、ホッカホカ鍋を囲んでなべ会でした。高校生と楽しく交流しました。

★1月20日(木)★ 学習会「自民党憲法改正大綱を検証する」に参加しました!

 「JCP憲法セミナー」第4回「戦後60年と憲法――世代を超えた平和への願いに参加しました。山口富男衆議院議員(日本共産党・衆議院憲法調査会委員)のお話を聞きました。

★1月19日(水)★ 学習会「憲法Q&A2005〜改憲・護憲論争の年に〜」に参加しました!

 水島朝穂さん(早稲田大教授・憲法学)を招いた「憲法Q&A2005〜改憲・護憲論争の年に〜」という学習会があり、参加しました。

★1月16日(日)★ 学習会「宇宙の秘密はどこまで解けたか」に参加しました!

 民青同盟東京都委員会などが主催した「科学の目」講座第16弾「宇宙の秘密はどこまで解けたか〜国立天文台研究員に聞く〜」に参加しました。青木和光さん(国立天文台研究員)の話を聞きました。

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