みんせい駒場班が2014年に開催した公開企画の一覧です。作成した講演録の内容もご覧ください。
2010年度、奨学金受給者の割合が50.7%となり、ついに過半数となった。今、奨学金という名の借金をしながら大学に通う学生が激増している。そして、奨学金の返済に苦しみ、返済できない人が増えている。私たちはどうしたら良いのか。
いまからちょうど10年前、北東アジア研究者と市民の手によって、はじめて日中韓共通の歴史教科書をつくる試みがなされた。しかし、それぞれの歴史研究の違いが露呈したことで、作業には「予想を超える困難」があったという。
それでも、と執筆者たちは言う。国境を越えた共同の取り組みを通じて、私たちは多くのことを学びました。多くの新しい友人と出会い、友情と信頼を深めることができました。対話と討論、そして未来へ向けての連帯こそが、自らを豊かにし、新しい歴史の可能性を開いてくれる……私たちの確信です。」(『未来をひらく歴史 東アジア3国の近現代史』あとがき)
ここには、歴史に向き合うためのヒントがあるようにおもわれる。日韓問題に知悉した研究者・政治家とともに、アジア間対話の方途を探ってみたい。
安倍政権の暴走政治で、戦争国家への道が狙われています。護憲派で唯一の参院憲法審査会幹事として、また参議院の国会運営を担う議院運営委員会理事として、奮闘されている仁比氏に、憲法を守りいかす政治を実現するためにはどうしたら良いかなどを具体例や体験をまじえて聞きます。
私たちは宇宙で唯一の生命か、地球文明は宇宙で唯一の文明なのか。宇宙の謎はどこまでわかったか。
日本と世界の天文学を牽引し続けてきた海部氏に、天文学の到達点や、科学的なものの見方とは何か、未知に挑む学問の面白さ、などを聞きます。
日本軍「慰安婦」問題の実態を、数々の資料をもとに明らかにしてきた吉見氏。吉見氏は、「慰安婦」は日本による性奴隷制度であるとして、更なる実態の解明に力を注いでいます。
「慰安婦」制度研究の第一人者から歴史学の到達点を聞き、幾つもの論点から、「慰安婦」問題をどう考えたらよいかを考えます。
ワタミ過労死裁判、真夜中のブラック企業電話相談、ブラックバイト、大手企業の大量リストラ……。若者を追いつめる「ブラック」な労働の「現場」を追い続けた大手紙きっての労働記者が、いま、日本社会の「総ブラック化」に警鐘乱打している。東大生も無関係ではない。働くことが「健康」「命」まで脅かす時代に、私たちはどう生きるか。