みんせいは、平和・環境・人権・社会科学など、様々な社会問題を事実に即して科学的に学び、社会をよくしていくために、できる範囲で行動しているサークルです。

�@東大生１１２人の実態を集め、文科省へ
奨学金の拡充、所得連動型返済奨学金を在学生にも適用することなど、多くの学生の声を集め、文部科学省に届けました。

�A文科省が奨学金の実態を調査
その二ヶ月後、文科省担当に改めてレクチャーを受け、私たちの要請に対する調査や検討の状況を伺いました。

�B予約採用について高校生への周知を強化、奨学金1.3万人増員が今年度予算案に
「ご指摘もあったので」と、文科省担当者が全国高等学校校長協会、全国高等学校PTA連合会、日本私立中学高等学校連合会に、奨学金予約採用制度を活用して欲しいと周知。
さらに奨学金の貸与人員が大幅に増員され、高校生が入学前に予約できる「予約採用」枠を拡大。無利子奨学金は1.3万人拡大。



ー実態調査と文科省要請に取り組んで
苦難はいつも見えないところにあります。だから苦難は明るみに出さなければいけません。そしてそれが不条理であるなら改革しなくてはなりません。東京大学の中にも様々な苦難があります。私達はそれを明るみに出すため、学費やカリキュラム等に関するアンケートを実施しました。そこであまりにも不条理な実態を掴んだので、改革を求めるために文部科学省へ要請に出向きました。聞けば、学生からの直接要請は本当に少なく貴重なものだと言います、私たちの要請に答えるため、新たな調査を行なっていただくなど、要請した影響は少なくなかったものだと思います。学費問題への東大生の関心を高める一員にもなったのではないでしょうか。不条理な現実を変える一助になれたなら、これほど幸福なことはありません。
（文�V2年・Y）